ウェブサイトを訪ねてくださってありがとうございます。これも何かのご縁ですので、私のストーリーをシェアさせてくださいね。皆さんの何かのヒントになるといいなあ、と思います。
1985年に身一つでニューヨークにやってきた私はかねてからの夢を叶え、ダンサー、シンガー、女優として活動しました。当時の私にはダンサーとしてのプライドがあり、ヨガはただのストレッチ、と決めつけて自分の役に立つとは思ってもみませんでした。 当時舞台、テレビドラマ、コマーシャルやモデルの女優業と通訳という2本立てで仕事をこなし、忙しい毎日でしたが、なぜか私には充足感、というものがありませんでしたーそれは自分を決して好きでなかったからです。
初めて参加してみたヨガのクラスは最悪—クラスも先生も好きになれませんでした。今振り返ってみると、もしあの頃ヨガを知っていたら、もっと満ち足りた自分でいられたのにー。でも当時の私はそれを知るよしもなかったです。そして2000年に加入したジムで参加したヨガのクラスに、今度は夢中になってしまいました。そして、2001年の9-11事件の直後、自分の存在価値をも疑うような精神の葛藤の中、気がついたら私は近所のヨガスタジオで、指導者養成のコースを受講していたのです。
ヨガの先生になるかどうかは疑問でしたが、自分の人生について大きな疑問を感じていた頃でした。「私は誰?ここで何をしているの?」子供の頃から常に持っていた感情が、もう抑えられないくらい大きな疑問符になっていたのです。そして気がついたら、私はヨガを教え始め、世界を回って勉強、指導するようになっていました。日本も毎年数回訪れ、2007年には指導者養成コース、NYハタラジャヨガを発足しました。
ヨガを始めて初めの10年間は取り憑かれたように練習をし、感情のリリースを得ることができました。しかし、ポーズを達成することにばかり集中し、体を鞭打って痛めつけていたのです。エゴが巨大だったため、そのうちに体は崩壊し始めました。歩いていても座っていても、横になっていても痛いー体がついに言う事を聞かなくなってしまった時、私はヨガの精神性に身を任せました。ニューヨークのバクティセンターの扉を叩き、バガヴァット=ギーターの経典を紐解き、サンスクリット語を学び、キルタンを歌ってー、なんと、自分が子供時代から持っていた命題の答えが、インドの古代の教えの中に全てあったのです!スピリチュアルな修行が私の中で閉ざされていた扉を次々に開き、経典を読んで生き方を討議し、キルタンでヒンドゥーの神々の名前を唱えていくうちに、心がどんどん自由に、そして平安になっていくのがわかりましたーでも、体はなお痛みで叫び続けていたのです。
2010年にヨガチューナップ®(YTU)に出会い、私は身体への意識を深め、解剖学と生体力学を学びました。YTUの矯正運動を練習し、YTUセラピーボールでマッサージを始めたところ、間もなく健康でバランスが取れた、パワフルな体を取り戻すことができたのです。YTUのトレーニングを続け、人体解剖にも携わり、何よりも自分の体を理解し、体の発している信号に敏感に対応することを学びました。今では、ヨガの練習とヨガチューナップ®のセルフケアシステムで、全く違った意識で体の健康を保つことができるようになりました。また、解剖学の知識によって、生徒さんが心身のバランスを取るお手伝いができるようになったのです。2015年には日本でヨガチューナップ®ジャパンを立ち上げ、その優れた教育システムを導入、指導者養成を始め、日本の皆さんにもセルフケアを指導し始めました。
2013年に、27年間もの結婚生活の後、苦い離婚を経験しました。そのあと向こう2年間というものは立ち上がれないほど辛い思いをし、精神的にも肉体的にもボロボロー。ここぞ、とばかりにかねてからの夢だったインドに渡り、数々の聖地やアシュラムを訪れ、2ヶ月半後にニューヨークに戻ってきて。そこで初めて気が付いたのです。
「私は自由なんだー今こそ初めて、自分の夢と使命を追求できる!」
この世の中には無駄なことなんて、ひとつもないですね。自分の人生で起こった全てのことは、辛かったことも含めて、現在の自分を用意してくれたのです。今、ようやく自分のやるべきことをする準備が整ったような気がします。娘とも最高の関係を持て、そして離婚から1年後に、生涯を共にするツインソウルとも出会いました。ふたりで住むため小川と森の深い碧に囲まれた家を見つけました。そして何よりも、私は人生で初めて、平安を得ることができ、目的に満ちた生き方ができるようになったのです。